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光の森

 

 写真は「光と影の芸術」とも呼ばれます。

 フィルムからデジタルへテクノロジーが移り変わっても、写真を生み出すのが光と影、なかんずく「光」であることに変わりはありません。

 都市に暮らしていると、さまざまな人工の照明が生活を照らしてくれますが、自然の中に入れば、そこにあるのは太陽の光だけです。

 一歩、森の奥へと足を踏み入れてみましょう。いや、近所のお寺や神社を囲む小さな林でも構わないのです。生い茂った樹々の枝や葉をすり抜けるようにして、澄んだ木漏れ日が頭上から降り注ぎます。はるか昔から繰り返されてきた生命の営み、そこに宿る密やかな神々しさが、ふっと胸をよぎります。

 この作品集『光の森』では、そうした「いのちの歓び」に通じる光と色を、普段私が暮らしている福島県内を始め、沖縄や伊勢、熊野の森で集めました。

 作品に写っている七色の光は、使用したカメラの特性と撮影の工夫から生まれたものです。

 

 

《発表歴》

2013年 写真展「Life is beautiful −光の森−」iia gallery(東京都中央区・日本橋小伝馬町)

2013年 写真展「そのときの光」西会津国際芸術村(福島県西会津町)*全体展示の一部として

2015年 写真展「光の森」珈琲楓舎(風花画廊内)(福島県福島市)

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